秋の過ごし方

暑い夏が来ました。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

熱中症が流行っているようです。夏は汗をかいて水分を奪われます。水分の補給は充分にしてください。その時は冷たい飲み物ではなく、ぬるいか、少し暖かい物をお勧めします。

冷たい飲み物は胃と大腸、それに肺を冷やして消化吸収を悪くして体をだるくさせて行きます。また気力も出なくなってきます。冷えると陽気を奪われて、もっとしんどく(だるく)なってきます。冷たい物は少し置いて、温まってから飲んだり食べたりするようにしましょう。また夏はキュウリやニガウリ、スイカ、トマトなど季節のものを沢山食べるようにしましょう。暑いときは酢も大切です。

そして8月7日から立秋になります。肺が旺気(おうき)して肺に気が集まり始めます。
肺に気が集まり過ぎて気が詰まってしまわないように、適度な運動をして肺気の循りを良くしましょう。

朝夕は少しずつ涼しくなり、淋しいような、もの悲しいような、切ないような気持ちになってきます。これが肺に気が集まってきている証拠です。楽しく騒いで発散するのと真反対なのです。

秋になると徐々に肺が乾燥しやすくなってきます。肺を乾燥させる香辛料、ニンニク、唐辛子などを取りすぎないようにしましょう。百合の根やイチジクを食べましょう。クコの実や菊の花、羅漢果(ラカンカ)百合の根をお茶として飲むと良いです。梨やリンゴなどこの季節に採れるものを食べましょう。日本人の果物の取り方は少し少ないように思います。刺身や野菜など、生で食べる物が多いことも影響していると思いますが、もう少し果物を食べた方が良いように思います。また緑豆や枇杷の葉、柿の葉、ドクダミ、ハトムギなど、日頃から薬草をお茶代わりに飲んで余分な熱や毒素などを排出するようにしていると健康に良いと思います。

●漢方の基本や注意などについて連載していきます。ご希望、ご質問など有りましたら何なりとお申し付け下さい。