梅は漢方薬です。と言ってもなかなかピンとは来ないでしょう。
梅といえば梅干し、梅酒など生活の中にとけこんで いるものです。
しかし最近は梅干しをあまり食べなくなったそうです。
そんなことがいわれているうちに「O-157事件」が起きました。

漢方の古典を調べると、「梅の実は酸味の薬で先ず肝臓に働き、体の上部に上がり滞った気を下げ、余分な熱を除き、 胸や腹が脹って苦しいのを治し、心臓を安定させ、手足や体の痛みや麻痺やしびれや皮膚病を治す。」とあります。

うめは中国では薫製にして漢方薬として使います。
もちろん日本でも使われていますが、下痢、重症の食中毒、 消化不良、蛔虫症、潰瘍性大腸炎、出血などに使われます。一時期、「O-157に梅が効く」といわれましたが、その通りだと思います。 民間薬的にも梅肉エキスが慢性の下痢に使われます。皆さんもっと梅を食べましょう。


梅干し健康法

疲労回復、風邪、下痢、健康維持に!
梅干し1〜2個を金網にのせて黒くなるまで焼いて熱い内にお湯をかけると、実がボロボロになってくずれます。 そのなかの核を取り
去って飲みます。

梅肉エキスの作り方

青梅をおろし器ですりつぶし青い液汁を絞り、とろ火でかき混ぜながら煮詰める。

●漢方の基本や注意などについて連載していきます。ご希望、ご質問など有りましたら何なりとお申し付け下さい。

梅の健康利用法