ダイエット(肥満)

特に女性は甘い物好きで、ケーキやアイスクリームといった甘い食べ物や飲み物が大好きですが、なぜでしょう?また、甘いものを食べては太ることを気にされます。どうして甘いものを食べると太るのでしょう?

女性には生理があります。生理になると血が抜けます。ですから女性は血の不足を起こしやすいのです。その血を増やすために女性には当帰という薬草をよく使います。甘いものを食べると血のもとになる体液が増えるので、無意識に増やそうとして甘い物をほしがるのです。

しかし食べ過ぎると腎臓の働きを悪くします。
甘い物は体の中の物(体液など)を増やして体を緩める働きがあります。体の中で物が増えると体は大きくなります。そしてダランとからだが緩んできます。体が大きくなればそれだけ養うのに、さらに栄養が必要になります。

それと反対に体を引き締める働きをするのは、腎臓の働きです。年齢とともに太ってくる人が多いのは、腎臓の働きが弱ってくるからです。若い頃は体は引き締まっているものですが、年と共に段々緩んできます。

それを防止するにはどうしたらよいか。単純なことですが、たくさん食べるならその分だけ動くこと。
動かないのなら不必要には食べないこと。甘いものを食べすぎない。

豆類を食べるように心がけると、腎臓の働きは良くなりやすいです。また、夜中に小便に起きる人には八味地黄丸がよいです。これで体が引き締まってきます。よく漢方薬を服用して服がゆるくなったと言われます。これは体が引き締まってくるからです。しかし、不思議なことに体重はほとんど変わらないことが多いのです。体重よりも体が自然に締まってくることが大事なのです。

女性に多いのですが、便秘気味な人には防風通聖散と当帰芍薬散をいっしょに飲むと、よくやせます。便秘しなくて水太りの人には防已黄耆湯と当帰芍薬散です。
どれも個人差がありますので、体に合ったものを飲むとよく痩せて、体調が良くなります。

痩せたけれど体調が悪くなった場合は要注意です。漢方薬が合っていないことが多いのです。
無理なダイエットは体をこわすもとですし、後で反動が出ます。

たくさん食べるならそれだけ動くことです。たくさん食べたなら運動しましょう。 
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