霊芝は別名をマンネンタケ、紫芝などと呼ばれます。
癌に効く場合があるということで、今では有名になっていますが、中国の中医学書を見ると、動脈硬化、高血圧症脳卒中、狭心症、各種の癌(特に肺癌)、重症筋無力症、胃潰瘍、各種のキノコの中毒、神経衰弱などに使われています。

霊芝は日本では健康食品で、何に効くとかは言ってはいけません。実際に薬草は人によって効き方が違いますから西洋医学の病名である「何々病に効く。」というのは言えないことが多いです。
癌に限らず健康を維持するために飲まれている方もいらっしゃいます。体内の余分な熱い毒素を排出する働きがありますが、服用して下痢してしんどくなる場合は体に合っていないことがありますから注意して下さい。

中医学(中国の漢方医学)から家庭でできる応用を紹介します。
頭のふらつき、不眠などの症状をともなう神経衰弱に、霊芝を豚肉の赤味といっしょに煎じてその汁を飲みます。
豚肉100gと霊芝は3gくらいからはじめると良いでしょう。もしもこの様な症状がある方がいらっしゃいましたら一度お試し下さい。
霊芝は100gで5.000円から10.000円くらいで手に入ります。
小分けしてくれる漢方薬局があったら30gくらい買ってこられると良いでしょう。


神農本草経という漢方の薬物書には、赤芝・黒芝・青芝・白芝・黄芝・紫芝の六つのサルノコシカケ科のマンネンタケについて書いてあります。

「赤芝は苦味で体内の熱を去る作用があり、胸の血や気の流れが悪くなったのを治す。心臓の働きを調節し、消化吸収を助け、膵臓の働きを良くし、物忘れし難くなり、長期間(何ヶ月も何年も)食べると体を軽くして老化を防止し寿命を延ばす。」これが霊芝だといわれています。また中国では霊芝の別名が紫芝とあります。「紫芝は甘みの生薬で体液を増やす作用があり、温める。耳が聞こえなくなったのを治し、関節機能の働きを良くし、心臓の働きを保って精神を落ち着かせ、腎臓の働き
を助け筋肉や骨をしっかりさせ、顔の艶を好くする。長期間食べると身体を軽くし、老化を防止して寿命を延ばす。」とあります。

赤芝と紫芝の記述はどちらも参考にすると良いでしょう。

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霊芝について