暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
今年は8月7日水曜日の夕方5時過ぎ頃からが立秋であきがはじまり、少しずつ涼しい風が吹き始めます。
これから先は五臓の肺が旺気します。肺は冷やされることを嫌います。
つまり、暑くても冷やしすぎないようにしないといけません。
立秋を過ぎたら冷やし方を少しやわらげる必要があります。
冷房の入った部屋で冷たい飲み物を飲まないようにしましょう。冷房の入った部屋では温かい飲み物を。
冷たい物を楽しみたいなら部屋の外、太陽の下に出た方が良いでしょう。
冷飲食を食べると肺が悪くなります。肺は皮膚を管理しているので皮膚が悪くなります。
日本人に皮膚病が多いのは、塩分とともに冷飲食が関係していると考えられます。
肺が悪くなると肺気の循りも悪くなって気分が落ち込みぎみになり、うつ病に成りやすくなります。
温かいお茶やコーヒーを少し飲んで発散しましょう。また肺と大腸は表と裏の関係なので、
肺が冷えると大腸も冷えます。便秘や下痢、大腸の病気が多いのも関係しているかもしれません。
よく「冷たい飲み物を飲まないようにしましょうね。」というと、「私は冷たい物は飲んでいません。
常温の物しか飲みません。」と言われる人が居ます。常温は体温の36度より低いことが多いので、
身体にとっては冷たい物に属します。気温が35度を超える猛暑日の日は良いですが、
部屋の中では身体を冷やしてだるくなることが有るので程々にしましょう。
冷飲食で冷えた体を温めてくれるのは呉茱萸(ごしゅゆ)という薬草です。
処方では、呉茱萸湯(ごしゅゆとう)温経湯(うんけいとう)、当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)
などがあります。
逆に暑い夏で熱を持った身体を冷やしてくれるのは黄連(おうれん)という薬草です。
処方では、黄連湯(おうれんとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)等が有ります。
黄連と呉茱萸を組み合わせて使うことも有ります。専門の病院、薬局、薬店で御相談下さい。
どちらにしてもお盆前頃からは、かき氷やアイスクリームは控えめにして下さい。
食べるなら部屋の外でにしましょう。食べた後で頭痛や怠さ、倦怠感が起こったら呉茱萸湯を飲むのを
忘れないように。
立秋を過ぎてからの食事には、人にもよりますが、冷えた体には少し香辛料を取りましょう。
ショウガ、コショウ、ねぎなどです。ただし、だんだん涼しくなると乾燥の気が強くなってくるので、
潤すヤマイモ、サツマイモなどを増やしましょう。香辛料は程々に。体を動かすことも大切です。
涼しくなったら散歩して体操しましょう。
作成日 平成25年8月7日(水)
秋の養生法2013